町まで歩いて10分、みくわヶ丘の森まで5分。キッチンで自炊ができ、色々な設備も整っている独立したコテージなので、1泊でも長期でも、周りを気にせずゆっくりと過ごせます。

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顔の見える「野菜」があるように、顔の見える「木材」があってもいい。
顔の見える範囲で、有効活用されていなかった下川産広葉樹の活用に取り組んでいます。「しもかわ広葉樹」の産地直売所として、乾燥済み木材と、オーダーメイド天板をお届けしています。

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下川町の森林環境教育〜2023年度の活動まとめ〜

下川町には、認定子ども園、小学校、中学校、商業高校が1校ずつあり、子どもたちが地元の森林の価値について理解を深められるよ...

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森の生活だより

9/29 下川商業高校1年生 士別翔雲高校とのキャンパス交流を行いました!

森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施しています(プログラムは森林環境教育LEAFを参考に作成しています)。昨年度のまとめはこちら

下川商業高校1年生の森林環境教育は、毎年士別翔雲高校1年生とのキャンパス交流として行っています。両校の生徒たちが交流するとともに、下川町の地域資源である森林を体験し、森林を活用したビジネスを知るというプログラムです。

まずは、下川町と上川北部森林管理署が共催する「第13回下川町林業体験バスツアー(育樹祭)」へ参加。アカエゾマツの枝打ちを体験しました。

自分の背丈より低い位置にある枝を、幹から1cmほどのところで伐り落としていきます。

高校生では普段使わないであろう、手鋸を使っての作業。しかも見てお分かりのように結構な数があるので、1本の木を終えるのは意外と大変です。

時間の許す限り、1本終わったら次、終わったら次、と進めていきます。

枝打ちは、節を減らすなど木材の価値を高めるために大切な作業。もくもくと作業をこなす生徒も、談笑しながら進める生徒もいましたが、全員しっかり取り組んでいました。

こちらが、作業終盤の様子。だいぶ森の見通しがよくなったのがお分かりでしょうか?

森林管理署と役場の職員さんに色々と準備をしていただき、作業指導もしていただきました。ありがとうございました!

その後は下川商業高校に場所を移して、ドドマツの蒸留体験。

トドマツの精油と芳香蒸留水をとり、今日の記念に、お土産として両校に持ち帰ってもらいます。この後見学に行くフプの森のアロマオイルも、規模は違えど同じ手法で作られているので、少しだけ予習も兼ねて。

トドマツの葉を枝からはずす作業を体験してもらいました。蒸留には時間がかかるため、生徒たちがお昼ごはんを食べている間に行います。

昼休みに士別翔雲高校の新聞部さんが蒸留の様子を取材に来てくれました^^

午後からは2グループに分け、プログラムを入れ替えて行いました。
1グループは、フプの森へ。

フプの森は、森林の間伐や伐採ででるトドマツの枝葉を使ってエッセンシャルオイルを抽出し、そのオイルをはじめとして、様々な化粧品や雑貨などを製造・販売しています。

それまで使われていなかったものに新たな価値を見出し、その価値を広げているこの事業は、“森を余すことなく使いきる”という下川町の森林活用を体現したようなビジネス。代表の田邊真理恵さんから説明していただきました。

もう1グループは高校で、下川町の森林を使ったビジネスについての講義。

森林を使ったビジネスと言っても、木材を使った商品や森林での体験・サービスなど、形は様々です。最近では森林による二酸化炭素の吸収もビジネスになっていますね。

講義の最後には、自分の住む地域の資源を使ったビジネスにはどんなものがあるか、グループで共有し、発表しました。

名寄はひまわりやもち米、士別は羊や天サイダー(天塩川の水と士別産砂糖・ビート(甜菜)オリゴでつくったサイダー)、下川は森林や手延べうどんが多く挙がりました。

実は、「地域の資源ってなに?」という生徒もちらほらいました。特産品などはもちろん知っていても、それが地域の資源、価値のあるもの・これからもっと価値が生まれるかもしれないものだ、という意識は、まだ薄いのかもしれませんね。

プログラムの最後には、蒸留していたトドマツの精油と芳香蒸留水を取り分ける作業を、各校の代表にしてもらいました。

1日ずっと和気あいあいとした雰囲気で活動していた生徒たち。緊張もしていたと思いますが、お互いに気を遣いあって、声をかけたり、すすんで発言して場を盛り上げる姿を、いいなぁと思いながら見ていました。

このプログラムを通じて、両校の生徒たち・先生方の交流が進み、自分たちの地域の資源を使ったビジネスに少しでも目が向いていたら、嬉しいなと思います。

(たなか)