森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施しています(プログラムは森林環境教育LEAFを参考に作成しています)。
昨年度のまとめはこちら。
今年度の小学校1年生は「好きな木をみつけよう」というプログラムを実施しました。
当日は秋らしい青空が広がっていました。
まずは絵本の読み聞かせからです。
1冊目は小さな女の子がはらっぱへ遊びに行き、虫や動物たちと遊ぶお話し「わたしとあそんで」です。
読み聞かせのあとは絵本にちなんで「一緒に遊びたいもの」を探しました。
きのこやコオロギ、バッタ、池の中の金魚、お花など自分の興味があるものを色々と見つけました。
2冊目は一本の木がありのままの自分でいることの大切さを教えてくれる「百年たってわらった木」です。
読み終わったら、森へ移動して自分の好きな木をみつけます。
どんな木がいいかな?
大きい木?曲がった木?斜めになっている木?
それぞれに好きな木をみつけて、全体をスケッチして木にオリジナルの名前をつけました。
早く終わった人は描いた絵の横に特徴や思ったことを書いたりもしました。
その次は葉っぱのスケッチです。先ほど見つけた好きな木の葉っぱを1枚採取してよーく見て描きます。
描き終わった葉っぱは学校に持ち帰り、後日スケッチした画用紙に貼りました。
次にみんなで大きな輪になって「ペラリ」の掛け声で描いた絵を順番に回して、みんなで見せ合いっこしました。
それぞれに特徴を捉えて、個性あふれる木の絵が並んでいますね。
最後は自由あそびです。
今回はツリーテラスに上がってもいいということでクラス全員が順番にツリーテラスに上がりました。
梯子を登り下りするのも、テラスの上から下を覗き込むのもドキドキワクワク、あちこちから「こわーい」という声が聞こえてきました。
こども園以来の久しぶりの森での活動に、みんな満足げな様子で学校へと帰って行きました。
今回は好きな木を見つけて観察をしましたが、森に生えている木にはそれぞれの個性があります。
どういう個性でもそれが良い悪いということはなく、ありのままの姿でいることが大切ですね。
子どもたちも自分の個性を大切に成長していってほしいなと思います。
(ながお)