10月12日、下川商業高校1年生の森林環境教育を実施しました。
地域連携校の相手先である士別翔雲高校とのキャンパス交流事業を実施しました。
質の良い木材を育てるための林業の仕事である「枝打ち」、
そして、木材の付加価値を高めるための製品づくりの工程について
交流をしながら学びます。
事前にオンラインで顔合わせと事前学習は済ませていましたが、下川の森で初めての対面!
天気にも恵まれ、山からの景色はとても素晴らしかったです。
下川の町中と、下川商業高校も遠くに眺めることができました。
作業を行う森の前で作業の内容を確認。
42年生のトドマツ人工林です。
今から40年以上前に植えた先人の想いを受け継ぎ、作業に入ります!
手の届く高さの枝のつけねを手のこで切ります。
こうすることで、木材になった時の節を小さくするとともに、節の抜けがないようにします。
葉のついた枝葉は後で使うので回収して・・・
下川町森林組合の北町工場の見学です。
ここでは、炭づくりと、炭をつくる時に出る副産物である木酢液を使った防腐処理の工程や、
木屑を原料にした粉炭の製品づくり、
そして、トドマツの枝葉を使って精油を製造しているフプの森の田邊社長から、
トドマツの枝葉から精油がとれるまでの工程や、お客さんのニーズを踏まえて、トドマツ精油関連製品をどのような想いで製造しているのか、直接お話を聞きました。
商業を学ぶ皆さんにとって、とても参考になるお話が聞けたのではないでしょうか・・・?
その後、高校に戻って、みずから採ってきた枝葉をガラス瓶につめて・・・
先ほどお話を聞いた、トドマツ精油の蒸留装置のミニバージョンの装置で、実際に蒸留を体験しました。
蒸留している最中には、本日見学してきたことのまとめや、
身近な、森から生まれた製品やサービスにはどんなものがあるか、
グループごとに考えました。
LINEのオープンチャットという機能を使って、リアルタイムで生徒に投稿してもらい、
その場で共有しながら進行しました。
最後に、採れたわずかな精油と、副産物である芳香蒸留水(化粧水として使えます)を瓶に詰めて両校で分け合いました。
ふだんの教室での勉強も大切ですが、
たまには教室ではない場所で、
色んな体験をしたり、色んな人に会ったりすることで、
幅広い知識や経験を、士別や下川で積んでもらう一助になる時間になれば、良いなぁと思います。
下川商業の生徒さんたちは、
2年の商品開発や、3年の課題研究につなげていきましょう!
麻生 翼 (あそう つばさ)
愛知県名古屋市出身。大学時代に訪れた北海道の農山村に魅せられ、気づけば下川に流れ着いていました。下川は個性豊かな人々が多くとても面白い町です。のんびり田舎暮らしはどこへやら…な日々ですが、たまの休日は山菜採ったり渓流釣りしたり、ときどき狩猟したり、森の生活を満喫しています。