5月に行った植樹活動と関連して「森・川・海のつながり」を学ぶプログラムを実施しました。
まずは事前学習として学校で、循環型森林経営が森を守ることにつながっていること、社会科の教科書の中に「森は緑のダム」という言葉があることを学習しました。
現地学習では実際に下川町内の川を訪れ、生き物探しをしました。
場所はペンケ川です。
まずは下川の森と海が繋がっていることを学びます。
下川の森に木が植えられる→森の土に含まれる栄養が雨で川に流れ出す→川の栄養が海へ流れていく→海に栄養がたくさんあるとプランクトンが増えて、魚などが増える・・・というように森・川・海は繋がっています。
ペンケ川で育ったヤマメは名寄川と天塩川を降って、海へ旅に出ます。
海で大きくなってサクラマスに変身すると、産卵のために天塩川と名寄川
を上ってペンケ川へと戻ってきます。
旅するヤマメの物語「ピンク!パール!」を読んでから、いよいよ生き物探しです。
今年は雨が少なかったけど、ヤマメのピンクとパールはいるかな?
川に入って、班ごとに「ガサガサ」をしてピンクを探します。
ガサガサとは、一人が下流で網を抑えて、残りの人で上流から足をバシャバシャさせながら歩きます。
追い込み漁みたいですね。
魚がいそうなポイントを探して、ガサガサの開始です。
水が冷たくてキャーキャー言いながらガサガサをしています。
そして、網を上げると・・・
「何かいたー!」との声が。
網から観察用の虫かごに慎重に移します。
なんと、網の中にいたのはどじょうでした。
その後もあちらこちらから「いたー!」「つかまえたー!」「ヤマメだー!」など、楽しい声が聞こえてきました。
この日見つけた生き物は、どじょう、ヤマメ、トビケラ、ヤゴなどです。
色々と捕まえられて、みんなとても嬉しそうです。
こんなにたくさんの生き物が見つかるとは、下川の自然はとても豊かですね。
最後は捕まえた生き物を川に還して終わりました。
「ありがとう」と言いながら川へ還しました。
今回の生き物探しを通して、森を守ることが川や海の豊かさを守ることにつながる、ということが理解できたでしょうか。
これからも森や川などの自然を大切にしてほしいと思います。
(ながお)