下川町の認定こども園では毎月一回「森のあそび」を実施しています。
昨年の夏、森のあそびをより良いものにするためにこども園の保護者向けに森のあそびのアンケートを実施し、「実際に森のあそびではどういうことをしているのか知りたい」という声をいただきました。
そこで、今回は森のあそびを保護者の方に知っていただくために、体験会を開催しました。
まずはいつもの森のあそびのように森に向かって全員で「よろしくお願いします」と挨拶をしてから始まります。
雪が積もった木を揺らして”雪シャワー”をしてから森に入り、植物やモモンガの巣穴を観察しました。
普段の森のあそびでは上がらないツリーテラスにも上りました。
そのときに年長の子が自分より年下の子がはしごで上がるのを自発的にお手伝いしたり、見守ったりしている様子が見られました。
初めてはしごを上り下りする子は恐る恐るという感じだったけど無事に登れたり降りたりできたら満足げだったこと、年長の子が自分より年下の子を気遣う様子がみられたことで、森のあそびが心の成長にも繋がっているんだなぁと思いました。
テラスに上がったらみんな自然と雪玉を作り始めて、下で見守っている大人たちと雪合戦が始まりました。
その後の森の中の自由あそびでは、雪に残ったキツネの足跡を追いかけて行ったり、立っている木に雪玉をぶつけて誰が一番高く当てられるか競ったりして遊びました。
たき火のための薪割りもしました。
今回はキンドリングクラッカーという便利な道具を使っています。
キンドリングクラッカーに薪をセットしてハンマーで上から叩くと薪が簡単に割れます。
これ、大人でも楽しいです。
重たいハンマーを何回も打ちつけて、自分だけの力で薪が割れるとみんな笑顔になっていました。
割った薪はたき火にくべていきます。
子どもたちからは「もっとやりたい」という声が上がっていました。
その後の自由あそびでも薪割りの楽しさを知った子は、さらに薪を割りたいということでとっておきの秘密道具「剛腕君」が登場。
こちらは油圧式の薪割り機なので、レバーを操作するだけで薪を割れる優れものです。
剛腕君はとても人気で順番待ちの列ができています。
その他にも除雪でできた大きな雪山でしりすべりをする子、事前に作っておいたイグルーに入って遊ぶ子など思い思いに遊んでいました。
最後はみんなで集まって森に向かって「ありがとうございました」と挨拶をして終了。
子どもたちに感想を聞いてみるとみんな「楽しかった」との答えがあり、どこが楽しかった?と問いかけると「薪をトントンするところ」という声が多く返ってきました。
今回は冬の森のあそびでしたが、季節が変わるとまた違うあそびがあります。
また、コロナ対策で飲食はなしにしましたが、自分たちで割った薪でたき火をし、その火で焼き芋をしたりお茶を沸かしたりしてたき火を囲みながら食べると、自分のやったことが役に立つということを体感できるのでは…と思いました。
これからも森のあそびが充実したものになるように大人側も工夫していきたいです。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
(ながお)