町まで歩いて10分、みくわヶ丘の森まで5分。キッチンで自炊ができ、色々な設備も整っている独立したコテージなので、1泊でも長期でも、周りを気にせずゆっくりと過ごせます。

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顔の見える「野菜」があるように、顔の見える「木材」があってもいい。
顔の見える範囲で、有効活用されていなかった下川産広葉樹の活用に取り組んでいます。「しもかわ広葉樹」の産地直売所として、乾燥済み木材と、オーダーメイド天板をお届けしています。

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9/18 下川商業高校1年生 森林環境教育を実施しました!

森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施し...

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森の生活だより

5/14-15 三井不動産グループ様の下川町研修を開催しました!

5/14-15の2日間、三井不動産グループ社員の皆様 の下川町研修を企画運営させていただきました。

三井不動産グループは北海道に約5,000haの社有林を有し「“終わらない森”創り」を掲げ、「植える→育てる→使う」の循環の創造に取り組まれています。また、下川町と 持続可能な地域社会創造を目指した包括連携協定 を結んでいます。

「下川町の経済・社会・環境の統合的な地域づくり、循環型社会の実現に向けた取り組みについて理解を深める」ことを目的として、今年は17名様にご参加いただきました。

[1日目]

まずは、下川町町有林へ。
町有林の概要や循環型森林経営、地域材の活用や森林のCO2吸収機能の活用などについて、実際の森を見て、感じていただきながら説明しました。

樹齢の違いを目で確認しながら、伐採適期をむかえた1本のカラマツの価格を計算。
原木の価格には馴染みがないとはいえ、皆さんの想像と実際の価格はかなり離れたもの。
そこから下川町の林業が今直面している課題や、様々な加工を施すことで付加価値を高めることの重要性などへも話が広がりました。

トドマツの伐採(除伐)もお2人に体験していただきました。
細い木ですが、手ノコで伐るとなるとなかなか大変です。

倒したあとは、切り口や新芽、ヤニ袋などからそれぞれの香りを確認。少しずつ異なる香りに、皆さんから驚きの声が上がっていました。

町有林のあとは、伐り出した木が加工される現場である、下川町森林組合北町工場とフプの森へ。

北町工場では 円柱材・木炭・木酢液による防腐など、1本の木を余すところなく使う様々な加工について、フプの森では、トドマツの枝葉から抽出したエッセンシャルオイルを用いた事業についてうかがいました。

下川町の森林資源の活用を流れにそって見ていただき、1日目を終了しました。

 

[2日目]

2日目は、下川町の経済・社会・環境の統合的な町づくりの説明からスタート。
先人が森林を中心に町づくりを進めてきた歴史や、町民と行政が一緒に作成した2030年における下川町のありたい姿と下川町地球温暖化対策実行計画について、その作成プロセス・現状と、現在の課題についてもお話ししました。

そのあとは、下川町の脱炭素の取り組みの現場のひとつである一の橋へ。

下川町一の橋地区は、町の中心市街地から車で15分ほど離れた集落。
超高齢化問題と低炭素化の解決を目指し、エネルギー自給型集住化エリア“一の橋バイオビレッジ”が2013年に整備されました。
森林バイオマスによる熱供給を中心に、集住化による自律型コミュニティモデルと、しいたけ栽培など地域資源を活用した産業の創造に取り組んでいます。

そのあとは松岡牧場へ。
下川最大のこちらの牧場では、牛の排泄物からメタンガスを採取し、 バイオガスプラントで発電しています。その際にでる熱は哺乳期子牛の暖房と給湯に、さらに残った消化液は有機肥料として草地やトウモロコシ畑に使用しています。

研修の締めくくりは、意見交換の時間。
この2日間の質疑応答とあわせて、「研修での気づき」や「ご自身の普段の業務に活かせそうなこと」「下川町と連携できそうなこと」などを自由に書いていただき、全体で共有しました。

林業などの産業に関わることから、移住政策、教育についてなど、皆さん紙にびっしりと書いてくださいました。

ご参加いただいた皆さまからの感想を紹介します。
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・町内各所での取り組みを包括的に学ぶことができ、非常に有意義な2日間でした。
・世の中のなんとなくの流れの中で”木材を使う”=環境に良いという漠然としたイメージだったものが本研修をとおして非常に解像度高く理解することができました。
・危機感からの取り組みを実感できたが、状況の厳しさも垣間見えた。
明治維新の頃の人のような意志をもった方々によって町がつくられていると感じた。
・住民主体のまちづくりに興味があったので、その実態を知ることができた。
・トドマツの利活用や徒歩だけで暮らせる街づくりについて一緒に考えたい。
・町の木材のブランディングや情報発信はもっとできるはず。
・下川町のファンになった。ぜひまたプライベートで来てみたい。

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快晴のなか、積極的にご参加くださる皆さんと過ごす、充実した2日間となりました。
下川町のリアルな現状や課題を共有して一緒に考えることができ、私たちも新しい視点を得ることができました。
持続可能なまちづくりに取り組むもの同士、これからも連携しながらより良い方向に進めていければと思います。ぜひまた下川町へお越しください!!
(たなか)