自然を楽しむことはもちろん、木材やエッセンシャルオイルなどが生まれた森のなかで、それらが実際に生まれる過程を体験してみませんか。

もっと詳しく

町まで歩いて10分、みくわヶ丘の森まで5分。キッチンで自炊ができ、色々な設備も整っている独立したコテージなので、1泊でも長期でも、周りを気にせずゆっくりと過ごせます。

もっと詳しく

顔の見える「野菜」があるように、顔の見える「木材」があってもいい。
顔の見える範囲で、有効活用されていなかった下川産広葉樹の活用に取り組んでいます。「しもかわ広葉樹」の産地直売所として、乾燥済み木材と、オーダーメイド天板をお届けしています。

もっと詳しく

4/19 森のあそび「春のさんぽ」を実施しました!

森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施し...

続きを読む

森の生活だより

下川中学校3年生 森林環境教育を実施しました!

森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施しています(プログラムは森林環境教育LEAFを参考に作成しています)。昨年度のまとめはこちら

下川中学校3年間での森林環境教育の目標「下川の林業・林産業の歴史と現在の取り組みを知ることを通じて、町の将来について考える」をふまえ、今年の3年生のテーマは

【SPEAK-UP-ACTION下川~ふるさととあなたを元気にするために小さな行動を起こそう~】

中学3年生の視点からまちづくりを考え、こう変わったらいいのに、ということについて調査し、下川町議会議場にて提言として発表します。総合学習とまちづくり学習の時間を使い、1年間を通して行われる探究学習の一部をお手伝いしました。

 

まず、自分たちでまちづくりを考える前に『下川町のまちづくりの目標を理解する』ための講義。下川町総合計画がどのように作られたか、また、その内容をお話ししました。

総合計画とは、下川町のまちづくりや行政運営の方向性を示すもの。行政だけではなく、町民や企業などが共通の目標をもち、理解とまちづくりへの参加を促す指針となるものです。

さらに、下川町には『2030年における下川町のありたい姿』という、まちづくりにおける最上位の目標があり、総合計画もこのありたい姿の実現を目指して作られています。
ありたい姿で示されている7つのゴール(目標)と、町民と行政が一緒に何ヶ月もの時間をかけて作った、そのプロセスについてもお話ししました。

講義のあとは、7つのうち自分が興味のあるゴールに分かれ、現状はどう?今後どうなったらいいと思う?を自由に話し合いました。

さて、ここからは先生が行う授業に同行してのサポート。生徒さんたちと『Feel度 Walk』(フィールドウォーク)に出かけました。これは、町内を自由に歩くことで、普段気づけないようなものやこと、視点を見つけよう!というもの。

「この空き地って何かに使えないかな」「草刈りがされてないと危ないなぁ」「この公園、人があまりいないよね」「ここでイベントができそう!」

ゆっくり歩くからこそ見えること、それに伴う疑問もたくさん出ていました。また、交わされる何気ない会話も、生徒さん、先生を含めていいコミュニケーションになっているようでした。
教室に戻ったあとは、気づきを模造紙に書きだして共有しました。

このあと、生徒さんたちはグループに分かれてテーマを設定。
テーマに関係する仕事をする町民へのインタビューを行ったり、アンケートをとるなど、様々な調査を経て発表の日をむかえました。

発表を受けるのは、町長、教育長、町議会議長。その他、授業に関わった地域の方々も見守っていました。

生徒さんたちの提言は「読書のんびり散歩ルートを作ろう!」「宿泊事業を盛り上げたい」「ストレスを抱えている学生を救いたい」「学べる環境を下川に」など様々!!
ゲストへの問いかけなども交えて、時には笑いをとりながら、堂々と発表していました。

町長をはじめとするゲストからは、町の現状をふまえるとこのまま実現するのは難しい、という現実的な説明もありつつ、「声をあげて相談してくれたら、一緒に実現できそうなことがたくさんある。ぜひ言ってきて」という声がたくさん聞かれました。

 

生徒さんたちの身近な気づきから生まれた様々な提言には、3年生のリアルな思いや現状が詰まっていたように感じました。
まちづくりには、大きく動かすことで進むことも、小さな動きを起こすからこそ進むこともあります。
生徒さんたちには、自分たちが望むかたちは自分たちでも作れることを知ってほしいですし、それを地域の大人たちがサポートしたり、思いを受けて進めていくことができたら、とても素敵だなと思いました。

(たなか)