自然を楽しむことはもちろん、木材やエッセンシャルオイルなどが生まれた森のなかで、それらが実際に生まれる過程を体験してみませんか。

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町まで歩いて10分、みくわヶ丘の森まで5分。キッチンで自炊ができ、色々な設備も整っている独立したコテージなので、1泊でも長期でも、周りを気にせずゆっくりと過ごせます。

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顔の見える「野菜」があるように、顔の見える「木材」があってもいい。
顔の見える範囲で、有効活用されていなかった下川産広葉樹の活用に取り組んでいます。「しもかわ広葉樹」の産地直売所として、乾燥済み木材と、オーダーメイド天板をお届けしています。

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5/21 森のあそび「親子えんそく」を実施しました!

森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施し...

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森の生活だより

7/27-28 三井不動産グループ様の下川町研修を開催しました!

7/27-28の2日間、三井不動産グループ社員の皆さん 19名様 の下川町研修を企画運営させていただきました。

三井不動産グループは北海道に約5,000haの社有林を有し「終わらない森づくり」を掲げ、「植える→育てる→使う」の循環の創造に取り組まれています。また、下川町と 持続可能な地域社会創造を目指した包括連携協定 を結んでいます。

この研修は、コロナ禍の影響もあり実に4年ぶりの開催!

参加者の皆さんからは、事前に「ゼロカーボンを自分事として考えるきっかけにしたい」「森林の持続可能性を考えるに、保有するだけでなく活用も重要だと思うので、事業の可能性を探りたい」「下川町独自のまちづくりのビジョンを知りたい」などのお声をいただいており、今年はSDGsに加えて、皆さんの関心が高かったゼロカーボンに関わる取り組みも紹介させていただきました。

 

[1日目]

まずは町有林にて、町有林の概要や循環型森林経営についてのレクチャーから研修スタート。
道路を高い密度で整備して、伐採後の丸太をスムーズに運び出せるようにしていることや、丸太そのままでは販売せずに町内で加工をし、付加価値をつけた形で販売していることなどが、下川町有林の特徴のひとつです。

参加者の方にお手伝いいただいて、トドマツの伐採も行いました。
手ノコで倒せるほどの木ではありますが、なかなか迫力があります。

倒したあとは、葉や松ヤニからトドマツの香りを確認。「すごく香るね」「いいにおい!」と皆さん興味津々。
写真は、トドマツのアイヌ名 “フプ” (腫物の意味)の元にもなっているという、樹脂のう(松ヤニ袋)をつついて、ヤニを出しているところです。

町有林をあとにして、下川町森林組合の事務所と北町工場、フプの森へ。

今年2月に新築された下川町森林組合の事務所は、構造材・内装材・外装材など建物全体に下川町産材を使用し、断熱や省エネの効率を高めた “木箱のような事務所” をコンセプトに建てられました。将来的には森林バイオマスでの熱供給も見据えています。

北町工場では 円柱材・木炭・木酢液による防腐など、1本の木を余すところなく使う、様々な加工の現場を見学。

フプの森では、トドマツの枝葉から抽出したエッセンシャルオイルを用いた事業についてうかがいました。「私たちはアロマオイル屋さんになりたいわけではなく、香りを通して北海道の森を伝えたいんです」という言葉が印象的でした。

 

[2日目]

2日目は、下川町が町民とともに考えた下川版SDGs「2030年における下川町のありたい姿」の中身と、その策定プロセスの話からスタート。
さらに、森林バイオマスエネルギー利用の現状と将来像、今まさに実行計画を策定中の、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ(ゼロカーボン)を目指す取り組みについて、ご説明しました。

その後、一の橋に移動。産業の衰退や人口流出により過疎化の進んだ地区を、エネルギー自給型集住化エリアの整備により再生する取り組みの現場を見学しました。

さらに北海道バイオマスエネルギー株式会社の下川発電所を見学。
三井物産株式会社と北海道電力株式会社の出資で設立され、日本最大級のペレットガス化バイオマス発電を行っています。

そして、最後のプログラム。
下川町内で事業をおこした町民お二人に、今までの経緯とこれから取り組みたいことなどをお話いただいたあと、皆さんからの質問に答えながら意見交換を行いました。

アロマセラピーと漢方茶のお店 二十日 (はつか)の 塚本あずさ さん

森のキツネ の 河野文孝 さん

ここまで町や企業の取り組みを中心に見てきた下川町を、最後は町民目線から感じていただきたくてこの時間を設けました。皆さん、お二人の話を興味深く、楽しんで聞いていらっしゃいました。
下川は小さな町ですが、バイタリティ溢れ、魅力のある人がたくさんいます。そのエネルギーを受け取っていただけたのではないでしょうか。

2日間に盛りだくさんのプログラムを詰め、ちょっと急ぎ足になりましたが、皆さん積極的に質問もしてくださり熱量の高い研修となりました。

 

ここで、皆さんから研修後にいただいた感想を紹介します。
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・下川町の総合計画が、地域の本質的な問題を住民を巻き込んで策定されていることは他に類を見ないものであると感じた。ここで議論されている将来のあるべき姿が、地に足のついたものになっているので、民間企業含め全国から優秀な人材が集まり、小規模ながら先進的な取り組みが民間企業等も呼び込み育っていることにつながっていると感じた。「構想」があることの重要性を感じた。

・下川町で何十年とかけて育てた16mの木の値段を聞き、資金的な循環が課題だと認識していましたが、脱炭素に向けた取り組みがお客様に評価されて付加価値と認識され、その分金銭的にも高く評価され取引される、そのような商品開発、プロモーションが必須だなとあらためて認識しました。今後は脱炭素分野において、今まで以上に興味をもって、「脱炭素×ビジネス」を自分なりに推進していきたいと思いました。

・森林組合北町工場で炭づくりを初めて見学させていただき、実物をみることで、五感で感じられたのでとっても勉強になりました。フプの森では、自分が身近に使っているものへ有効利用されていることがわかり、身近なものに循環していることが新たな発見でした。

・SDGsとは何か、自分自身で何ができるのかが分かり、とても貴重な経験となりました。また、自分たちでできる取り組みとして、次世代を生きる息子にも体験させながら分かりやすく説明していこうと思いました。

・下川町役場の方や見学先の方々などと会話させていただき、下川町の本気度を感じることができました。脱炭素社会を実現するのは技術も必要ですが、やはり人の熱量なのだと実感しました。私もこれを機にもっと勉強したいと思います。
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下川に興味や関心を持ち、現場を見たいとはるばる足を運んでくださったこと、つながりを持ち続けてくださっていること、本当に嬉しく思います。直接お会いして話すからこそ広がること、新しい気づきも多くありました。
これからも、持続可能な森づくり・まちづくりに取り組むもの同士、連携しながらより良い方向に進めていきたいと感じた2日間でした。

(たなか)