森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施しています(プログラムは森林環境教育LEAFを参考に作成しています)。昨年度のまとめはこちら。
小学校3年生のプログラムは「色々な種類の葉っぱを観察しよう」です。
事前学習では葉っぱの見分け方のポイントを伝えました。
葉っぱを見分けるためには葉っぱのどこを見たらいいのかな?
縁はどうなっているかな?形は?大きさは?など画像を見ながら違いを考えてもらいました。
そのあとに2種類の葉っぱを配って、どんな特徴があるかを挙げてもらいました。
葉っぱの見分け方はこれでバッチリかな?
現地学習
導入を兼ねて班ごとにバケツにたくさんの種類の葉っぱ集めをします。
その後特徴ごとに分類し、どんな特徴があるかをメモして、メモ用紙と葉っぱを一緒にクリアファイルに入れていきます。
事前学習で勉強したとおり、葉っぱの縁や形はどうなっているかなどをメモしています。
全部できたら並べてみて、どの葉っぱを図鑑で調べるかを1つ決めます。
図鑑を使って葉っぱの特徴と照らし合わせながらこの葉っぱは何という木のものなのか同定していきます。
どの木かわかったら、画用紙に持ってきた葉っぱを貼り付け、木の名前や特徴を書き込んでいきます。
最後はみんなの前でどの木の葉っぱだったか、木の名前と葉っぱの特徴を発表しました。
事後学習では実生さがしをしました。
実生を探す前に、木の増え方として種のお話をしました。
種と一言で言っても、風で飛んでいくもの、動物に運んでもらうものなどがあります。
様々な方法で地面に散らばった種から芽が出たものを「実生(みしょう)」といいます。
実生はまさに木の赤ちゃんです。
せっかく生えてきた木の赤ちゃん達ですが今回は草刈りで刈られてしまう場所に生えているので、救出するという意味でも採取します。
苗の取り方を伝授してから各自で好きな実生を採取、苗ポットに入れていきます。
この実生苗達は一年間育てたあと、次年度の植樹祭に参加したときに植樹してもらいます。
元気に育ってくれるといいね!
今回のプログラムでは、葉っぱの特徴を捉えてどの木の葉っぱかを調べることができました。
これを機に植物観察に興味を持ってくれるといいなぁと思いました。
(ながお)