町まで歩いて10分、みくわヶ丘の森まで5分。キッチンで自炊ができ、色々な設備も整っている独立したコテージなので、1泊でも長期でも、周りを気にせずゆっくりと過ごせます。

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顔の見える「野菜」があるように、顔の見える「木材」があってもいい。
顔の見える範囲で、有効活用されていなかった下川産広葉樹の活用に取り組んでいます。「しもかわ広葉樹」の産地直売所として、乾燥済み木材と、オーダーメイド天板をお届けしています。

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下川町の森林環境教育〜2023年度の活動まとめ〜

下川町には、認定子ども園、小学校、中学校、商業高校が1校ずつあり、子どもたちが地元の森林の価値について理解を深められるよ...

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森の生活だより

もりさんぽ「くるみ染め」

9/16(土)は、とても気持ちのよい秋空の下、もりさんぽ。今回は、色々な草木染めを実践している”まめごまや”の成田菜穂子さんを講師としてお招きし、くるみ染めを教えていただきました。

まず、森でくるみを拾い集めます。菜穂子さんにくるみの木の特徴を教えてもらって、みんなでくるみの木の下を探すと…、「あった!!」「あ!こっちにもあった〜!」と、あちらこちらで歓声が。

今年はくるみやこくわなど、森の木の実は豊作のようです。冬眠前のリスやクマたちも喜んでいることでしょう。

あのおいしいくるみは、殻の外側はこんなぶどうみたいな果皮に包まれています。今の時期しか見られないくるみの姿。今回のくるみ染めでは、この緑色の果皮の部分を使います。

その後、リスさんにも手伝ってもらって(笑)、ひとつひとつくるみの果皮を外していきます。

くるみの果皮を薪ストーブで煮出して染液を作っている間に、輪ゴムや棒などで模様付け。   

お鍋の中が茶色いくるみ色になったら、どきどきわくわくしながら、それぞれ手ぬぐいやガーゼハンカチやストールなどを投入します。

待っている間は、森へあそびに行ったり、ホオの実茶でティータイムにしたり。時間が来て、ドキドキで鍋から作品を取り出してみると…!よい色合いに染まっていましたよ〜。

その後、媒染液にひたし、小川の水で洗い流し。またドキドキと輪ゴムを外してみると…、とてもすてきな作品が続々と仕上がってきました!みなさん、世界に一つだけのご自分の作品に満足のご様子♪

この日のもりさんぽは、下川の常連さんから、名寄の方々、遠くは興部や富良野からいらした方々も含め、老若男女総勢25名。みなさんと一緒に、すてきな秋の一日を過ごせ、森のめぐみをいただいた作品を作ることができ、とてもうれしく思いました。

講師の菜穂子さんも、「今の時期しかできない、採れたてのくるみを使った草木染めをみなさんに楽しんでいただけたようでよかったです。」とおっしゃっていました。

秋の森の木漏れ陽や、煮出したくるみの香り、小川で水洗いした時のさらさらした感覚…、おうちや学校で使っていただく時などふとした瞬間に、そんな森での思い出も感じてもらえたら、良いもりさんぽだったと言えそうです。

佐藤 咲子 (さとう さきこ)

宮城県白石市出身。 大学卒業後、宮城県で小学校、東京でデザイン事務所、フィンランドでホテルなどに勤務。森のある暮らしを求めて2013年に下川に移住。移住後は、森でリスやモモンガの撮影をしたり、森から樹皮を採ってきて白樺のカゴを編んだり、森のめぐみをいただく生活を楽しんでいます。