9/5にもりさんぽ 秋のきのこ観察会を開催しました。
今年は残暑が厳しくきのこの発生が危ぶまれましたが、お盆過ぎからきのこが生え始めてきました。
この日は明け方まで降った雨が上がって、晴れ間がのぞいてきました。
人間には厳しい蒸し暑さも、ジメジメした環境が好きなきのこにとっては嬉しい天候です。
今回は講師として名寄市北国博物館の津野さんにお越しいただきました。
まずはきのこに関する知識を教えていただきます。
スーパーで売っているきのこは100%食べられるものですが、天然のきのこ全体のうち食べられるきのこはわずか0.004%という少なさ!だそうです。
野生のきのこはまだまだ解明が進んでいないものも多くあるそうです。
さて、みくわが丘にはどんなきのこが生えているでしょうか?
早速みんなで探しに行きます。
草をかき分けたり、森の中を歩いたりして探したきのこ達は採取してカゴの中に入れていきました。
そして集まったきのこがこちら↓
落葉きのこやらホコリタケやらたくさんの種類のきのこが生えていました。
赤や黄色、茶色、緑… 土から生えているもの、木から生えているもの、プニプニと柔らかいもの、なかなか剥がれない硬いものなど、色も形も個性豊かですね。
きのこは森の枯れた木や落ち葉を分解するという重要な役割を担っているので、なくてはならない存在です。彼らが植物を分解しないと、虫などの生き物が木に住んだりできないし、森にはどんどん枯れた植物が溜まっていってしまいます。
ちなみに、きのこの本体自体は地中にいる菌で普段「きのこ」と呼んでいる部分は人間で言うと髪の毛や爪の部分にあたるそうです。なので、世界で一番大きな生き物はきのこだそうです。
そもそも地上にでてきている「きのこ」は胞子を飛ばすために生えてきているものなので、食べられないきのこでも見つけたらひっくり返して胞子を飛ばしやすくして「胞子活動」をしてください、とのことでした!
きのこの世界は奥が深いな、と実感した1日でした。
みなさんも森に入ってきのこを見つけたら、胞子活動にご協力をお願いします!
(ながお)