町まで歩いて10分、みくわヶ丘の森まで5分。キッチンで自炊ができ、色々な設備も整っている独立したコテージなので、1泊でも長期でも、周りを気にせずゆっくりと過ごせます。

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顔の見える「野菜」があるように、顔の見える「木材」があってもいい。
顔の見える範囲で、有効活用されていなかった下川産広葉樹の活用に取り組んでいます。「しもかわ広葉樹」の産地直売所として、乾燥済み木材と、オーダーメイド天板をお届けしています。

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下川町の森林環境教育〜2023年度の活動まとめ〜

下川町には、認定子ども園、小学校、中学校、商業高校が1校ずつあり、子どもたちが地元の森林の価値について理解を深められるよ...

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森の生活だより

9/12 下川小学校5年生森林環境教育(現地学習)を実施しました。

小学校5年生は、小学校で唯一、社会で「わたしたちの生活と森林」という、森林をテーマにした単元を学習します。
せっかくなら、下川ならではの地域の資源を使って、他ではできない学習にしたいなぁと!

ということで、下川小学校5年生の森林環境教育では、
身の回りの森から生まれたものに気づき、下川の森から、小学校で使っている机やロッカー、床板などの身の回りのものとのつながりを、自分たちで現場に出向いて取材して、新聞にまとめるプログラムを実施することにしました。

本日は現地学習。(事前学習の記事はこちら
実際に働いている人に仕事場で会って、取材します。

木から丸太をつくる・・・林業の仕事 @渓和森林公園
丸太から板をつくる・・・製材業の仕事 @三津橋農産株式会社 北町工場
板から机、床板をつくる・・・木材加工業の仕事 @下川フォレストファミリー株式会社
木くずから暖房をつくる・・・木質バイオマスボイラーの仕事 @小学校の木質バイオマスボイラー

まずは、林業の仕事を見に、渓和森林公園へ

元森の生活のスタッフで、今は林業の仕事をしている富永くんことトミーに、間伐実演をしてもらいました。
小学校5年生のみんなが幼児センターに通っていた時には、森のあそびを担当していたトミー。
みんな、トミーのことを覚えていました。
伐採の迫力のすごさに、歓声があがりました。
伐倒後に行う玉切りの様子も見学させてもらいました。

質問は、道具のことや、どんなことを考えて仕事をしているか、1日に何本くらい木を伐るのか、どうして森の仕事が好きなんですか?など、たくさん出ました。
なかには、「森の生活をやめて林業の仕事を始めたのはなんでですか?」という質問も・・・。
躍動感あふれるトミーに、みんなもワクワクしながら話を聞いていました。

次に、製材業の仕事を見に、三津橋農産株式会社 北町工場へ。

さっき見てきた丸太が無数に積まれている光景!

その丸太がどのように板になるのか?
見学させていただきました。
こんな機会、滅多にないですよね。

丸太を製材するツイン本機という機械をはじめ、様々な工程を見学させていただいた後、長宮工場長に質問タイム。
機械の価格を聞いて、みんなびっくり・・・!!

次に、木材加工業の仕事を見に、下川フォレストファミリー株式会社へ。

ここでは、床板、集成材をはじめ、みんなが学校で使っている机や椅子、ロッカーをつくっている工場です。
他にも様々なクラフト製品なども製造しています。

ここでも、フォレストファミリーの木工担当の後藤さんに質問タイム。

入学してから5年間使っている机と椅子が、どんな材料を使ってどんな工程で作られるのか?
販売価格はいくら?(ここでもお値段にみんな関心が集まっていいました(笑))
などなど、身近な木製品の生まれた現場を巡る旅が完結しました。

そして下川ならではの施設として忘れちゃいけないのが、木質バイオマスボイラー。
最後に、下川小学校へ熱供給している、木質バイオマスボイラーを、役場の山本さんに案内していただきました。

ここは、みんながこれからの季節お世話になる小学校の暖房の熱が生まれる場所。
燃料となる木質バイオマス(木くず)を見た後、燃焼させて、80℃の温水が小学校まで運ばれていく過程について、教えてもらいました。

何気無く使っていた暖房も、ぐっと身近になったのではないでしょうか。

教室に戻ると、
ん?
床板、天井、ロッカー、机、椅子、そして暖房…「森から教室までの木のバトンリレーの旅」に行く前と比べて、ちょっと違って見えるようになったのでは・・・?

記憶の新しいうちに、印象に残ったことを振り返りました。

来週は、いよいよ新聞づくり。
下川の多くの人たちが知らなかった、気づいていなかった下川の森のことを、みんなそれぞれの視点でまとめて、伝えられると嬉しいなぁと思います。
お楽しみに!!

今回のプログラムの実施にあたっては、多くの方々にご協力いただきました。
しっかりと、子どもたちの学習に結びつけたいと思います。
本当に、ありがとうございました!

麻生翼
麻生 翼  (あそう つばさ)

愛知県名古屋市出身。大学時代に訪れた北海道の農山村に魅せられ、気づけば下川に流れ着いていました。下川は個性豊かな人々が多くとても面白い町です。のんびり田舎暮らしはどこへやら…な日々ですが、たまの休日は山菜採ったり渓流釣りしたり、ときどき狩猟したり、森の生活を満喫しています。代表です。