7/5-6の2日間、三井不動産グループ様が下川に来町されSDGsについての研修を開催しました。
三井不動産グループは北海道に約5,000haの社有林を有し、「終わらない森づくり」を掲げ、「植える→育てる→使う」の循環の創造に取り組まれています。また、下川町と、持続可能な地域社会創造を目指した包括連携協定を結んでいます。
<1日目>
お昼に到着し下川町役場の政策推進課の方から下川町のSDGsについての説明を受けました。
実際の森を見るため、出発しようとすると突然の雷雨に見舞われました。
天気が回復するまで、しばし待機…
小降りになったところで、バスに乗って出発です。
バスの車中から「北海道バイオマスエネルギー株式会社」の木質バイオマス発電所を見学し、渓和森林公園へと向かいます。
渓和森林公園では人工林と天然林の違いを学び、木の除伐体験をし、
moretreesの森やトドマツの試験林、平成27年に植樹した場所などを見学しました。
試験林では、敢えて間伐していない人工林が残されており、間伐をしないとどのような森林になってしまうのかを体感しました。
その後は下川町森林組合北町工場へ行き、ゼロエミッションの木材加工やフプの森での製造工程などを見学しました。
フプの森では三井不動産グループの社有林のトドマツを使って精油を抽出し、ノベルティを作っています。実際の工場で製造過程を見学し、製品に込められた思いなどを実感しました。
次に下川町内の企業「下川フォレストファミリー」を見学しました。
三井不動産グループでは未来を担う子ども達に“終わらない森”の大切さを伝えるために毎年夏に「&EARTH DAY」というイベントを開催しています。その時に使用する木製遊具は、社有林から切り出された間伐材で作られており、下川フォレストファミリーで製造しています。
<2日目>
この日は朝から晴天に恵まれました。
まずは木質原料供給施設の見学です。こちらでは木質バイオマスボイラーで使用する木材チップを製造しています。
その次は、一橋地区へ移動し、集住化住宅や木質バイオマスエネルギーを利用した熱供給、しいたけ栽培などについて説明を受けました。
また、ウッドデザイン賞を受賞した王子ホールディングスバイオリソース開発センターの建物を見学させていただきました。
こちらの建物は建材での利用は難しいと言われているトドマツを使用しており、みなさん不動産のお仕事をされているので、建物に興味津々です。
そして最後に下川町民有志が主催しているイベント「森ジャム」を見学し、研修は終了しました。
今回はかなり駆け足での研修でしたが、下川町の循環型森林経営やゼロエミッションの木材加工、SDGsに基づいたまちづくりへの取り組みなどを見学し、森づくりに理解を深めていました。各訪問先でもお話しを聞いて、たくさんの質問が出たりと社員の方々の熱心な様子が伺えました。そして、これまでより「森」を身近に感じていただけたと思います。
この先も“終わらない森づくり”を続けて、これからの仕事や活動に生かしていただけると幸いです。
(ながお)