町まで歩いて10分、みくわヶ丘の森まで5分。キッチンで自炊ができ、色々な設備も整っている独立したコテージなので、1泊でも長期でも、周りを気にせずゆっくりと過ごせます。

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顔の見える「野菜」があるように、顔の見える「木材」があってもいい。
顔の見える範囲で、有効活用されていなかった下川産広葉樹の活用に取り組んでいます。「しもかわ広葉樹」の産地直売所として、乾燥済み木材と、オーダーメイド天板をお届けしています。

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11/22 森のあそび「冬のさんぽ」を実施しました!

森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施し...

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森の生活だより

6/8,9 社会起業大学様のスタディツアーを開催しました!

社会起業大学さま主催のスタディツアーを二日間にわたり下川町で行いました。
下川で起業・新規事業開発・地域活動の立ち上げに取り組む皆さんのリアルな現場に触れ、どのような世界観と仮説を持って事業に取り組んでいるのか、下川町の地域づくりの基であるSDGsとの繋げ方や、ステークホルダーとの関係性構築について学びました。

この企画は、下川町のSDGsの取り組みに共感してくださった、旅行会社の株式会社エイチ・アイ・エスのご担当者さまのご縁からつながり、同社のコーディネートのもと、実現しました!

6/8に社会起業大学の皆さんは人生初の下川町に到着し、各々スタディツアーの学びのツボを共有しつつ、目的意識を再確認しました。

下川初上陸ということで、まずは町役場の蓑島さんから下川町の概要や、下川版SDGsである「2030年における下川町のありたい姿」を中心にどのような取り組みをしてきたかを聞きました。

その後、百聞は一見にしかずということで、実際に下川町のスモールビジネスを立ち上げている人たちの元へヒアリングにいきました。

まずはSDGs的に象徴的な事業の1つである一の橋バイオビレッジの仕組みや特用林産物栽培研究所(椎茸栽培ハウス)の視察に行きました。

バイオマスボイラー中心のまちづくりに産業役としての椎茸栽培を導入したバイオビレッジの取り組みから、コンパクトシティの仕組み作りや、行政の行動力に皆さんとても驚いていました。

また、椎茸の菌床を置くための土台作りのお手伝いをし、ビニールハウス1棟の棚にダンボールを敷き詰めました。

なかなか難しい、頭を使う作業に黙々と取り掛かり、約30分で完成しました。

お手伝いのお礼として、ぷりぷりのしもかわ椎茸をいただきました。今夜の夕ご飯にいただきます!

お次は「家具乃診療所」を訪問しました。

付き合いのある友達がいる、顔の見える木材調達ができるという理由で下川町に移住した「森のキツネ」さんがどのような想いで事業を立ち上げ、家具を中心としたモノづくりをしているのかをヒアリングしました。

家具の修理、森の素材など、目の前にあるものを利活用する、生まれ変わらせることに「わくわく」を感じるその感性や、生き様とビジネスを両立できるビジネスモデルについてのお話で盛り上がりました。
そして、本日最後の見学は森の生活のしもかわ広葉樹の事業です。森のキツネさんが言及していた顔の見える木材調達の仕組みを実際に見て、本来ならば生き別れてしまう丸太の製材後を1セットでみて感動したり、木工用材にするために奮闘した話、低温乾燥機の意義について、皆さん真剣な眼差しを向け、聞いていました。


最後は今日1日を振り返るため、「本日得た学び・気づき」をワールドカフェ形式で話し合い、共有しました。

夜ご飯は皆で取り掛かり、お酒片手につまみはしもかわ椎茸、メインは下川アスパラや日高牛がゴロゴロ入ったカレーライスをいただき、下川住民や、吉本興業住みます芸人の「つちふまズ」さんも加わって楽しい時間を過ごしました。

6/9のツアー2日目は、起業計画段階の移住者のみなさんを中心にヒアリングをしました。

朝一のお話は「しもかわべアーズ」という下川町独自の起業家誘致・支援プログラムを活用し、起業に向けて日々活動されていらっしゃるお2人から始まりました。

最初はエゾシカを活用し、地域に貢献しよう、インパクトを残そうとしている山田さんからのお話を伺いました。鹿肉は美味しいにも関わらず、うまく活用されずに捨てられている現状に問題意識を持ち、捨てられている鹿を余すことなく使うために鹿肉をプロシュートとして活用するビジネスに試行錯誤されています。

大企業に勤め、MBAも取得しているにも関わらず、下川町に移住しているということで大変注目度の高いヒアリングでした。都会と田舎を比べられるという点で最も参加者の共感が得られるお話だったと思います。

お次はまたまた「下川べアーズ」のメンバーの出張DIY工房をつくる準備段階の山口さんからお話をいただきました。当初は工房を開いて「来てもらう」ことを想定していましたが、途中から自ら出張し「出向く」サービスに切り替えるなど、実験的に試しながら活動を進めている山口さんの有意義なお話を聞くことができました。また、山口さんのワークショップとして、実際に箱を9パターンの作り方にし、それぞれの班がDIYに挑戦してみました。

「しもかわべアーズ」を立ち上げている、下川町産業活性化支援機構タウンプロモーション推進室の立花さんからも、地域に人を惹きつけるPR力について、移住計画の現状、下川町役場との連携や、心産業が町の最大の魅力であること、そしてSmoutの活用についてなど、移住計画の様々な取り組みについて教えていただきました。

立花さんへの質問タイムはその後も下川名物の手延べうどんのお昼中にも続き、子育てに関してのお話などもしました。

最後のヒアリングはフプの森へ向かいました。トドマツの枝葉を蒸留し、エッセンシャルオイルをつくるというとてもユニークな企業です。10年以上も前からゼロエミッションを目指したビジネスモデルに取り組まれていることに皆さん大変興味を持ち、質問が絶えないヒアリングでした。また、フプの森で取得しているFSC®認証と認証取得の意義についても、興味津々で質問だらけの会でした。

2日間の振り返りをワールドカフェ形式で行い、「2日間を終えて、今後に向けて」をテーマに、円になって1人1人発表し、スタディツアーを締めくくりました。

終了後のアンケートでは、こんな声がありました。一部を抜粋します。
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・期待以上の満足度でした。準備、当日の対応、面談した人の真摯な会話全てが良かったです。
・現地でなければ知れないことを知ることができました。生の声、町の空気。そして、多くの気づきが与えられました。起業家に「原体験」と「らしさ」があるように、下川町にもそれらがありました。自身の「原体験」と「らしさ」を深堀りします。
・参加者それぞれの気づきを与えるツアーとして大成功
・オープンマインドでいれた。
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頭を使いっぱなしな2日間でしたが、下川町に興味を持ってくださる方から、今後の方向性が見え始めた方まで、なにかしらの気づきやアクションが生まれるツアーになったと思います。
今回きてくださった社会起業大学の皆さんはもちろんのこと、是非、少しでも興味を持ってくださった方は下川町にお越しください!

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この記事は、SDGsの広報などをミッションに下川町役場に半年間インターンとして在籍している、大学生の清水 瞳さんに作成してもらいました!今回のスタディツアーのサポートスタッフとして、2日間の運営のお手伝いをしてくれました(SDGsはいろんなご縁をつないでくれますね)。

清水瞳

清水瞳 (しみず ひとみ)

長野県伊那市出身、米国テネシー州育ち。慶應義塾大学大学院、政策・メディア研究科在学中。自治体のSDGsの取り組みを研究しており、Think Globally, Act Locallyを実践するため奮闘中。本年6月より半年間、SDGsアンバサダーを務めている下川町の内部に入り、共に下川のSDGs活動を広めようと道民デビューしました。