自然を楽しむことはもちろん、木材やエッセンシャルオイルなどが生まれた森のなかで、それらが実際に生まれる過程を体験してみませんか。

もっと詳しく

森のなかヨックルの指定管理者が「NPO法人森の生活」から「一般社団法人ふとひらく」に変更になりました。
新しい指定管理者のホームページからご予約ください。

もっと詳しく

顔の見える「野菜」があるように、顔の見える「木材」があってもいい。
顔の見える範囲で、有効活用されていなかった下川産広葉樹の活用に取り組んでいます。「しもかわ広葉樹」の産地直売所として、乾燥済み木材と、オーダーメイド天板をお届けしています。

もっと詳しく

10/20 下川商業高校2年生 森林環境教育を実施しました!

森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施し...

続きを読む

森の生活だより

7/11 小学校4年生の森林環境教育を実施しました!

森の生活では、幼・小・中・高校ごとに15年一貫の森林環境教育を、教育委員会や学校・保育施設と連携して2009年から実施しています(プログラムは森林環境教育LEAFを参考に作成しています)。昨年度のまとめはこちら

 

小学校4年生では5月に「森づくりについて学ぼう」というテーマで、下川町の森づくりについて学び、植樹祭に参加しました。

今回は「森・川・海のつながり」というテーマで学習をします。

 

事前学習

森と川と海のつながりを考えます。

 

まずは水でのつながりです。

森に降った雨や雪が地面に染み込んで、集まった水が川になります。

川の水は海へと流れ、海の水が蒸発し雲となって、また森に雨や雪を降らせてくれます。

 

それではみんなの身近な下川の森に降った雨や雪は、どうなっていくのでしょう。

ここからは社会科のお勉強です。

下川町にはたくさんの森があり、町内には名寄川という大きな川が流れています。

名寄川は隣の名寄市で、さらに大きな川「天塩川」と合流します。

天塩川の始まりはお隣の士別市にある天塩岳です。

天塩川は士別市から名寄市、美深町、音威子府村をとおり、最終的には天塩町で日本海につながります。

 

森に降った雨や雪は森の土の栄養をたくさん含んでいます。

川には魚や虫などの生き物がいます。

その中でもヤマメは海に降って大きくなるとサクラマスになります。

サクラマスが生まれ故郷の川へ帰ってきて卵を産むと、ヤマメが誕生します。

生き物でも森と川と海はつながっていますね。

 

このように、下川の森を守ることが、川や海を守ることにつながるということが理解できました。

次の現地学習では、実際に川へ行き、生き物を探してみます。

 

現地学習

ペンケ川に行き、生き物さがしをします。

その前に事前学習の内容をおさらいをして、ヤマメが主人公のおはなし「ピンクパール」の絵本を読みました。

ヤマメのピンクがお嫁さんのパールと一緒に生まれ故郷の川に戻ってくるお話しです。

久しぶりの故郷の川、ダムができていて昔とだいぶ様子が違います。

頑張って何度もジャンプしてやっと故郷に帰ってくることができました。

 

 

さて、ここでみんなに「ガサガサ」という方法でピンクとパールを探してもらいます。

班ごとに協力してガサガサをしますが、ピンクとパール以外にも虫や違う魚もいたら捕まえてもらいます。

また、捕まえられなくても箱メガネで水中をのぞいてどんな生き物がいるか探してもらいます。

 

 

はじめはなかなか捕まえられない様子でしたが、そのうち「つかまえたー!!」という声が聞こえてきました。

 

川から上がって班ごとに捕まえたり見かけた生き物を発表してもらいました。

ヤマメ、トンボ、チョウ、ガなど様々。

捕まえた生き物をみんなで観察してみます。

 

そうこうしているうちに川に窪みに魚影が見えました。

岸からみんなでそーっと見てみます。

少し大きめなので、これはウグイでしょうか?

 

最後は捕まえた生き物を川に還してあげました。

また大きくなって戻ってきてね。

 

生き物さがしは30分程度でしたが、ヤマメを捕まえることができて、自然の豊かさを感じることができました。

これからもこの下川の森や川、そして海もさまざまな生き物が生きやすい豊かな環境がずっと続いていくといいですね。

(ながお)