年7回、季節ごとの森を楽しむイベント「もりさんぽ」
5月のもりさんぽは、「森ヨガ」を開催しました。
講師に呼吸ヨガ®︎インストラクターの多田はるひさんをお招きし、みくわが丘の森を歩いたあと、ヨガとジャーナリング(書く瞑想)を行います。
みくわが丘に集合し軽く自己紹介をしたら、まずは森を散策しつつ、ジャーナリングの際にお飲みいただくお茶用の笹の葉を集めていきます。
森に入ります。
笹はなるべく斑点の少ないものを選び、弱火で煮出すことで、美味しい笹の葉茶ができますよ。
茂みの手前側には新芽も生えていました。
この日は程よく風が吹いていたため虫も少なく、気持ちのよい青空のもとで活動することができました。
道中に大きなアカエゾマツが。アカエゾマツの新芽は青々とした爽やかな柑橘系の香りをもち、リフレッシュに最適です。今回の企画にピッタリですね。
この日、頂上のあたりで放牧されていたドサンコのハナちゃん。話しかけてみたり、「食べるかな?」と笹の葉を与えてみたり。
笹の葉の採取を続けつつ、もう少し進みます。
折り返し地点まで来ました。山を下ります。
麓へと戻る道の端にはニリンソウも咲いており、あたたかな季節の訪れをひしひしと感じました。ニリンソウの新芽は食べることのできる山菜としても知られており、視覚だけでなく味覚からも愉しむことができます。
ニリンソウはキンポウゲ科に分類され、同じくキンポウゲ科の猛毒を持つトリカブトに酷似しているため、採取の際には細心の注意を払いましょう。
散策を終えたら広場に戻り、ヨガを始めていきます。
「はじめてでも、体が硬くても大丈夫。生まれ持った体の特性や運動量、その日の調子も一人ひとり違います。今日はどんな動きや呼吸が心地いいか、ふとした瞬間に意識して、体で感じることを大切にしていきましょう。」と講師のはるひさん。
まずは軽く足踏みをして、その日の体の調子をみます。
ヨガのあと、もう一度同じように足踏みをすることで、ヨガを通して身体にどんな変化があったのかを手軽に知ることができます。
腰の位置を固定した状態で上半身だけをぶらんぶらんと大きく揺らし、普段重力で負荷がかかっている背骨や肩、首などを解放してあげます。
自分の楽な姿勢で座り、深呼吸をします。
「目の前に綺麗なお花があって、鼻からその香りを吸い込んだあと、口から吐く息で花を揺らすイメージで呼吸をしてみましょう。吐く時は息をできるだけ細く長く。」
深呼吸に腕の動きをつけていきます。
「空気の粒をかき分けるイメージで手を下ろしましょう。」
次は足のマッサージ。指を一本ずつ剥がしていくようなイメージで動かします。普段はなかなか触る機会がないので、参加者のみなさんにとっても新鮮な感覚だったのではないでしょうか。
手首をのばします。こちらは体育の授業の準備運動などでも用いられる身近なストレッチですね。
次は体側のばし。脇腹の心地よい伸びを感じながら、呼吸も忘れずに。
寝転がったら、足を空に向けて伸ばし、足首のストレッチや、そのまま地面に下ろして地面に着く直前でもう一度垂直な状態まで戻してくる動きを行います。足を下ろしたときに腰が反らないように気をつけましょう。
膝を立てたまま深呼吸。こちらも腕を上げたときに反り腰や猫背にならないよう、体幹で体を支えます。
普段は時計やカレンダーを指標に生活している私たち。たまにはこうして、活動の
軸を自分の呼吸や鼓動、思考に切り替えてあげることも大切にしていきたいですね。
ヨガを終え、体がすっきりしたところで、次はジャーナリングで心をすっきりさせていきましょう。
「処理能力はその時どきで変わってきます。頭や心がパンクしそうになったときには、頭に浮かんできたことをそのまま紙に書き出して、思考を整理してみましょう。」とはるひさん。もし難しければ、はじめにテーマを決めてからジャーナリングを始めてもよいそうです。最近嬉しかったこと、モヤモヤしていること、悩んでいることなど、自分の好きなテーマを決めることで、ハードルを下げることができそうですね。
思考の格納先を頭、心、脳ではなく紙にすることで、余裕を持たせてあげることが大事なのだなと感じました。
ジャーナリングのお供に、先ほど採取した笹の葉で作ったお茶を飲んでいただきました。採取した葉をよく洗い、水とともにお鍋に入れ火にかけ弱火でよく煮出すと、笹の葉茶の完成です。
自然な甘みがあり、風味がさつまいもに似ているなあと思いました。
ジャーナリングを終えたら、今回のもりさんぽを通して感じたことを振り返ります。
最後は森の鮮やかな緑を背景に記念撮影!
お越しくださったみなさま、講師のはるひさん、ありがとうございました!
(もりさんぽサポーター みーちゃん)