下川町オリジナルの教育プログラム「森林環境教育」では15年一貫で森林についてのいろいろなことを学びます。
小学校1年生では「お気に入りの木を見つけよう」というプログラムを実施しました。
まずは絵本の読み聞かせから。
1冊目は「わたしとあそんで」です。
はらっぱに遊びに行った女の子が虫や動物たちと遊びたくて話しかけるのですが、みんな驚いて逃げていきます。
誰も遊んでくれないので女の子は池のそばに腰を下ろして、静かに水面を見つめているとさっき逃げていった生き物たちが戻ってきて、一緒に遊んでくれるというお話です。
みんなぐっと絵本の世界に引き込まれています。
読み終わったら、みんなも一緒に遊びたいものを探しました。
バッタを捕まえた子、すももの実をみつけた子、大きな松ぼっくりをみつけた子・・・それぞれにみつけたものを見せてくれました。
そして2冊目「百年たってわらった木」です。
風が吹いても雨が降っても上を向いて立っているかっこいい木がありました。
百歳の木ですが友達ができずに寂しい思いをしていました。
いつもピンと枝を伸ばしたり、肌をツルツルにしていたりしてかっこいい木でしたが、寂しさでうなだれているとなぜか動物たちが寄ってくるようになりました。
うなだれた枝で木陰ができてリスの親子が来たり、こぶがある肌に小鳥が止まりに来たり、ありのままでいることで友達がどんどんできていきます。
「飾らずに、自分らしくいていいんだよ。」というメッセージが込められています。
読み終わったら、森の中に移動していよいよお気に入りの木をみつけます。
自分のお気に入りをみつけたら、観察して絵を描いていきます。
幹はどういうまっすぐ?くねくね?曲がっている?
枝はどうついているかな?はっぱはどんな形かな?
よーく見て描いていきます。
色鉛筆で色を塗って、出来上がったら木にオリジナルの名前をつけていきます。
完成したらみんなで輪になって発表しました。
どんなところが気に入ったのか、どこに生えていたのかなども教えてくれました。
そして最後はみんなが大好きな自由遊びです。
こども園時代から森に親しんでいた子ども達にとっては、みくわの森はとても楽しい場所です。
木に登ったり、虫を探したり思い思いに遊んでいました。
今回みつけたお気に入りの木に、また会いに来てくれたら嬉しいですね。
みくわが丘の森の木々がみんなを優しく見守ってくれている時間でした。
(ながお)