6月30日に三井不動産御一行様に森林研修プログラムを提供させていただきました。
実は三井不動産さんは北海道内31市町村に約5,000haの森林を有していて、下川にも森林をお持ちなんです。
これらの森から生まれる間伐材を建築資材などとして本業で活用し、その使用拡大を図ることで、健全な森林の持続的な育成につなげる「森~そだてる・つくる・いかす」サイクルを構築すべく、お取り組みを進められています。
詳しくはこちらから → 「&Forest」特集記事
今回は三井不動産さんが所有する森林ではないですが、下川の森林や、人々との関わりをご案内させていただきました。
まずはおなじみ森森(もりもり)体操、今日は天気が良く風も吹いておりいつもの森森体操より、とても気持ちよかったです。
森林と人との関わり….人間がどう木を利用しているのか。家具だったり家だったり、基本的に木材にしてから利用することが多いですよね。
そんなことを考えると、この高さ約30mの木は一本どのくらいの木材になって、価値はいくらになるのか・・・
体だけを使って自力で計測してもらいました。
なんとたったの0.6立方メートル。値段は5〜6000円にしかならないんです。
とても安いですね。ここからさらに人件費、運搬費、etc…が引かれることを考えたら大変な仕事ですよね。
どのくらい大変なのか…ということで実際に自分で倒してみます。
ここの木たちは密集し過ぎていて成長が悪くなってます。なので間引くことも兼ねて、除伐してみます。
まずは「受け口」という伐倒方向に倒れるようにする三角の切り口を作ります。
受け口ができたら反対から「追い口」となるまっすぐな切り込みを入れたら。。。
軽く押してやるとこんなふうに倒れます。
簡単そうですが、とても危険で慎重さと体力のいる仕事です。
さて次はまるで密林のようなところに来ました。実はこれ人工林(人の作った林)なんです。
ここは通常の人工林と違って試験林と呼ばれる調査を行うエリアです。
ここではトドマツを植えるだけ植えて放置したらどうなるかという実験をしています。
ここまで木が立っている状態をみて来ました。
最後に切り出した木材はどうするのか。販売前に必要な工程があるんです。
ここは当法人の木材倉庫兼乾燥施設です。
ここでは大きな乾燥機の中にこのように綺麗に並べた木材を綺麗に詰め込み、約 40度の室温で1ヶ月かけて乾燥させています。
こうしないと生のままの木では使ってるうちに曲がってしまうんです。
下川では木や木材の生産以外にも木工作家さんがお皿を作ったり、フローリングにしている企業などががあることも説明させてもらいました。
普段しらなかった森の仕事のことや、この下川の木への取り組みがわかるような1日になったら嬉しいです。
大西 遼佑 (おおにし りょうすけ)
兵庫県神戸市出身。初めての北海道生活を満喫しています。知らないことばかりですが、一つづつ新しいことに気づいていくことがとても楽しいです。これからは山スキーや釣り、DIYなど新しいことにどんどん挑戦していきます。