5月23日(水)、名寄大学社会保育学科のみなさんを対象にした、「自然保育実践演習」の2コマを担当させていただきました。
未来の幼稚園、保育園の先生となる学生さんたち。
名寄大学では2年生になると「自然保育実践演習」が必須科目として位置付けられています。
自然豊かな北海道の環境を子どもたちの保育に活かせる人材育成は、とても大切ですね。
下川で、幼児センターを対象にした「森のあそび」に取り組んでいることや、学生さんをはじめとした研修に取り組んでいることから、森の生活も大学と連携してゲストとしてお招きいただいています。
1年生では、デイキャンプや焚き火、森の中でのレクリエーションなど、森と親しみ、森を楽しむことを中心に活動してきましたが、2年生では、森の持つ多様な価値や社会背景などを学要素を入れるようにしています。
今回は、名寄健康の森を活用して、森林の成り立ちや社会とのつながりについて、体験を通して理解を深めました。
プログラムは、下川での森林環境教育の土台にもしているLEAFプログラムを参考にして取り組んでいます。
みんなで集合したあとは、健康の森の沢沿いの遊歩道を奥までずんずん探検しました。
途中、樹木の実生や、芽吹きの様子について観察しつつ、親木とその幼樹のつながりなどについて理解を深めました。
その後、人工林と天然林の境界で、その違いについて観察した後、比較的太いトドマツ1本を選んで、「この木、おいくら?」というのを計算するために、直径や樹高について測定しました。
教室に戻ってからは、日本や北海道の森林蓄積の変化や、森林の多面的機能、そして林業について、グループ内での対話を交えながらの講義を行いました。
最終的に、1本の木の価格を算出した時、予想外の結果に、みんなの口から「えーーっ」という驚きの声が。。
体験的に、社会と森との関係について理解を深めることができた、充実した活動でした。
麻生 翼 (あそう つばさ)
愛知県名古屋市出身。大学時代に訪れた北海道の農山村に魅せられ、気づけば下川に流れ着いていました。下川は個性豊かな人々が多くとても面白い町です。のんびり田舎暮らしはどこへやら…な日々ですが、たまの休日は山菜採ったり渓流釣りしたり、ときどき狩猟したり、森の生活を満喫しています。代表です。